コケ【moss】


いわゆるグランドカバープランツはその名のとおり地表面を覆うようなもので、芝や地被植物などがあります。地被植物では、セダム類、ヘデラ類、ビンカミノール、タマリュウ、リュウノヒゲ、フッキソウ、コグマザサ、スナゴケなどがあり、屋上緑化では芝やセダム類が多く用いられてきましたが、最近ではコケ類による緑化技術も進歩し注目されています。コケは、炭素固定率が極めて高いといわれています。それは、他の植物がCO2を吸収する反面、落葉や枯死、腐食、燃焼により大気中にCO2を還元していくことに対し、コケは無機質の上で生育できることから腐食化の進行が極めて緩やかとされているためです。そのため、炭酸同化作用で吸収したCO2の炭素を固定したまま堆積していき、そのままピートモスや泥炭層を形成し、長期的に大気中の炭素を固定します。代表的なコケとして2点紹介します。

●スナゴケ

無機質で乾燥した岩場などに生息する代表的なコケで火山灰地や砂丘などでも育ち、強い日差しや急激な乾燥にも耐えることができます。さらに自分の重量の20倍の保水力を持っており、ヒートアイランドを防止する屋上緑化には最適といえます。

●ハイゴケ

腐食土壌など、やや日の当たる場所に群落を形成し、生育します。湿地を好むため乾燥には弱いのですが、スナゴケなど性質の違うものと混植することにより競争し、多様な環境・生態系を形成するとも言われています。




【参考】
国土緑化推進機構屋上緑化システム